子宮がんの重粒子線治療 〜体験談〜
子宮がんの重粒子線治療(臨床試験)の体験談をまとめました。
子宮がん(子宮頸部扁平上皮癌)の重粒子線治療。重粒子線によるがん治療。臨床試験。
私の病歴

2010年3月
私の病歴について簡単にご紹介したいと思います。
記憶をさかのぼって書くので、事実と多少ズレがあるかもしれませんが、その時はごめんなさい。


2009年9月末 市の「子宮がん検診」を受けに行く

子宮頸がん・子宮体がんの両方を希望したが、
終わってみたら「子宮頸がんの方しかできませんでした」と言われる。

その後、2週間にわたる出血&生理。
 
19日後 子宮がん検診の結果を聞きに行く

「細胞診の結果、5段階中の5番目なので、
かかりつけの病院とか希望がなければ「がんセンター」を紹介します。
できるだけ早く受診してください」と言われる。

その後、さっそく電話予約。
 
翌日 がんセンターの婦人科を受診

また、細胞をとられて、出血。
別室のベッドで少し横にならせてくれた。
あと、念のため血液検査で貧血のチェック。
ジーンズを汚してしまったので、病院のパジャマみたいのを貸してくれた。
 
翌日 がんセンターの婦人科を受診

何のために行ったか覚えてないけど、
たぶん止血用のガーゼを外してもらいに行ったんじゃないかなぁ(?)
& パジャマを返却。
 
4日後 がんセンターの泌尿器科を受診 & CT検査

膀胱にがんが達していないか調べる必要があるらしい。
それから、人生初CT検査。
 
翌日 MRI検査

人生初MRI検査。

検査って、結構予約で埋まってるそうなんですが、
急ぎの場合は、朝早い時間とかで対応してくれるらしい。
・・・ってことは、私の病気は重いのか???なんて思っていた時期。
 
翌日 がんセンターの婦人科を受診 & 放射線科を受診

この日は、旦那と一緒に通院。
婦人科の別の先生の診察があって、
その後、いつもの先生から病気の説明を受けました。

MRI画像に写るなにやらでっかい腫瘍の写真を見せてもらいながら、
「子宮頸部扁平上皮がんUb期」という説明。
さらに、近くのリンパ節の1つが4cm近い大きさになっていて、
それが血管を押しつぶしているような状態で、難しい手術になるとのこと。

そのほか、手術をした場合の副作用(後遺症?)とか、
いろいろ話を聞いてるうちに、旦那は冷や汗たらり・・・
気分が悪くなって、近くの診察台に横になりました・・・

私は、“子宮の入り口にできたがん”って事で、
「そんな大げさな手術しなくても、まだなんとかなるんじゃないの?」
みたいな気持ち(望み?)を持ってました。

(っていうか、切られてたまるか!)

で、一通りざぁーっと説明を受けたあと、
「放射線科の話を聞きに行ってください」ってことで、旦那と放射線科へ。

放射線科でも、とりあえず診察があって、
その後、「化学放射線治療」の説明を受けました。

ただ、やっぱり、私のがんはサイズが大きいみたいで、
腫瘍も、リンパ節も、「実際に治療してみないと効果はわからない」とのこと。

で、結局、婦人科と放射線科の話をまとめると、
「まず、手術して、そのあと、抗がん剤やりながら放射線治療しましょう」
っていうことですよね?
なんか、選択肢があるように見えて、選択の余地なし。

さすがに、この日は凹みました。

そして、次の通院の日まで、インターネットであらゆる可能性を探しました。
 
1週間後 旦那とがんセンターの婦人科へ

この日、改めて、病気の説明を受けました。
「カンファレンスの結果、やはり、腫瘍は手術で取りきることができますが、
リンパ節の方は、血管が近くにあるので、実際にお腹を開けてみないと
わからない。取りきれる可能性は、五分五分。
それでも手術を受ける価値はあるかもしれない」

(えぇー!五分五分って!そんな手術、絶対受けないよー!)

そして、こちらの希望も伝えました。
「重粒子線治療を受けたいので、紹介状を書いてもらいたいんですけど」

先生との話が終了後、さっそく旦那が電話予約。

・・・こうして、私ははるばる千葉へ診察を受けに行くことになるのでありました。
 
 
13日後 重粒子医科学センター病院へ

がんセンターからの紹介状を持って、旦那と一緒に外来受診。

ここでも、とりあえず診察があって、その後、丁寧な病気の説明、
最後に、重粒子線治療についての説明を受けました。

(どうやら、私の病状は、重粒子線治療の対象っぽい♪)

さらに、タイミングが良かったみたいで、
具体的な検査や治療の日程も決まりました。
 
 
3日後 重粒子医科学センター病院に入院
 
検査入院  初日 診察、CT検査、MRI検査。
それと、重粒子線治療に必要な型枠づくり。
 
検査入院  2日目 土曜日なので、検査はお休み。
外出許可をもらって、必需品の購入。
 
検査入院  3日目 日曜日なので、検査はお休み。
暇なので、体力づくりも兼ねて、病院の敷地内をウォーキング。

翌日、おなかをからっぽにする必要があるので、
寝る前に、人生初の下剤。

その後、「からっぽにしなきゃいけないんだ〜」みたいな
プレッシャーからでしょうか・・・トイレでちょっとがんばってみたり
しているうちに、出血がじわじわと止まらなくなってしまって、
「看護婦さん、ちょっと手伝って〜」の人生初ナースコール。

・・・で、気づいたら、先生にまで連絡がいってしまったらしく、
夜に、わざわざ先生に来ていただく事態に・・・!
(そんなつもりじゃなかったのに、ごめんなさい・・・)

私は私で、トイレで焦っていたら気分が悪くなってしまって、
人生初の車椅子。さらに、診察台に乗った後、
一瞬(?)気を失いました。

で、人生初の点滴。

(たいへんご迷惑おかけしました・・・)
 
検査入院  4日目 朝起きて、採血。
その後、おなかをからっぽにするために、人生初の浣腸。

あとは、予定通り。
作ってもらった型枠に入って、CTシミュレーション。

午後には、旦那に来てもらって、
改めて病気と治療の説明を受けました。

・・・が、子宮から離れたところのリンパ節にも転移の可能性が
あるらしく、重粒子線治療を受けられるかどうかは、
翌日のPET検査の結果次第ということに。

(神様、どうか重粒子線治療が受けられますように!)

その後、血液検査の結果を受けて、人生初の輸血をしました。
 
検査入院  5日目 運命のPET検査。

その後、輸血の続き。

午後になって、PET検査の結果を先生が伝えに来てくれました。
「重粒子線治療でいきましょう。」

(あぁ、よかった〜)
 
入院延長  1日目 検査入院は4泊5日の予定でしたが、輸血をしたこともあって、
入院が延長になってしまいました。

朝起きて、採血。

輸血のおかげで、体調良好。
 
入院延長  2日目 体調良好。
 
外泊許可  3泊4日 この日、先生のご配慮もあり、
3泊4日の外泊許可をいただきました。

おかげで、治療入院の前に、職場にも顔を出せましたし、
ほったらかしの自宅にも帰れましたし、助かりました。
 

重粒子線治療  前日 朝起きて、採血。

その後、重粒子線治療のリハーサルがありました。
 
重粒子線治療  34日間 週4日、5週にわたる計20回の重粒子線治療を受けました。

ちなみに、治療のない週末は、外出許可をもらって
家に帰ることができます。
 
重粒子線治療  翌日 旦那と一緒に退院に際しての説明を受けて、晴れて退院。



以上、子宮がんの発見から、重粒子線治療終了に至るまでの計97日間について、
思い出すままに書いてみました。 これでも、簡単に書いたつもりなんですけどね・・・