子宮がんの重粒子線治療 〜体験談〜
子宮がんの重粒子線治療(臨床試験)の体験談をまとめました。
子宮がん(子宮頸部扁平上皮癌)の重粒子線治療。重粒子線によるがん治療。臨床試験。
重粒子線治療を終わってみて思うこと

2010年3月
私が「子宮がん検診」を受けたのは、4年間の沖縄生活を終え、
本土に戻ってきて、9ヶ月後のことでした。

沖縄にいた時は、はっきりとした自覚症状もなかったし、
病院を探したこともあったけど、家の近くには良い病院が見つけられなかったし、
婦人科の診察に抵抗もあったので、「沖縄にいる間は、まだいいや」って思ってました。

その結果、がんが結構進行した状態で見つかったわけですが・・・

今になって考えてみれば、重粒子線治療を受けれたのは、
がんが進行してて、手術が難しい状態だったからなわけで・・・

もし、沖縄に住んでいなくて、もっと早く「子宮がん」が見つかっていたら、
手術で子宮を取ることになっていたかもしれない・・・そう思うと、すごく怖いです。

きっと、女性だったら、病気を治すためとはいっても、
子宮とか、胸とか、切って取ってしまうなんて、ものすごくつらい事だと思う。
たとえ、その働きを失ったとしても、「残したい」と思うはず。

まして、まだ若くて、子供もいない人なら、
「手術を受けるくらいなら、死んだ方がまし。」とさえ思うかも。

そう考えていくと、私なんて「がんが進行しててラッキーだった」みたいな、おかしな話になりますよね。

もちろん、「子宮がんの重粒子線治療」って、まだ臨床試験だし、
治療直後の今どんなに良く見えたって、今後どうなるか保証されてるわけじゃないけど、
でも、私は、今こうして治療前とほとんど変わらない生活を送れていることが、すごく貴重で、
治療の選択肢の中に「重粒子線治療」があったことをすごく有難く思っています。

だから、私は、偏った考え方かもしれないけど、
「子宮がんの重粒子線治療」が早くもっと一般的な治療になれば良いなぁと思います。


・・・なので、私は、この臨床試験がうまくいくように、良い被験者になりますよ〜
今の健康を維持して、交通事故とかでうっかり死なないように、気をつけます。

みなさんも、どうかこの試験が良い結果に終わるよう見守っていてくださいね。