【適格条件】
1. 生検(組織診)で組織型が腺癌ないし線扁平上皮癌と診断された子宮頸癌症例。
2. 子宮頸癌ではFIGOの臨床病期(1994年)のUB期、V期、WA期。
子宮体癌ではFIGOの臨床病期(1982年)のU期、V期、WA期。
3. 登録4週間以内のCTにて腹部傍大動脈領域に短径1cm以上のリンパ節が描出されない。
4. 計測可能な病変である。
5. PSは0-3である。
6. 病巣の状態、年齢、合併症などの理由で手術不適例、あるいは手術拒否例である。
7. 化学療法後の腫瘍残存例、ないしは病巣の状態、年齢、合併症、主要臓器機能*が保持されていないなどの理由による化学療法不適例、ないしは化学療法拒否例である。
8. 6ヶ月以上の生存が見込まれる。
9. 文書による同意が得られている。
*主要臓器機能
白血球≧3000/mm3、ヘモグロビン>10g/dl、血小板≧100,000/mm3、血清総ビルビリン≦1.5mg/dl、血清AST(GOT)およびALT(GPT)≦100IU/dl、血清クレアチニン<1.5ml/min、クレアチニン・クリアランス≧50ml/min、心電図正常または治療を要さない程度の変化
【不適格条件】
1. 重篤な合併症(例えば制御困難な心疾患・高血圧・糖尿病、難治性の感染症、急性期の消化性潰瘍、制御困難な精神病など)を有する。
2. 他臓器に活動性の重複癌がある(同時性重複癌および無病期間が5年以内の異時性重複癌)。ただし局所治療により治癒と判断される上皮内癌または粘膜内癌相当の病変は活動性の重複癌に含めない。
3. 腫瘍の直腸浸潤**を有する。
4. 当該照射部位に放射線治療の既往がある。
5. そのた、医学的、心理学的または他の要因により担当医師が不適当を考える症例。
**腫瘍の直腸浸潤症例では、直腸の耐用線量内で根治的な治療をすることが困難であるため、治療の適応から除外することとする。 |
【適格条件】
1. 他の病院で以下の診断を受けている。
・腺癌
・腺扁平上皮癌
2. 癌のステージが以下のもの。
【子宮頸癌の場合】
・Ub期
・Va期
・Vb期
・Wa期
【子宮体癌の場合】
・U期
・V期
・Wa期
3. 腹部大動脈付近のリンパ節が癌に侵されていない。
4. 腫瘍のサイズを計測できる。
5. 全身状態(Performance Status)が以下のもの。
・PS0
・PS1
・PS2
・PS3
6. 他の病院で手術困難という診断を受けている。
7. 他の病院で化学療法ができないという診断を受けている。
8. 担当医師の判断。
9. 本人の署名が必要。
【不適格条件】
1. 子宮癌以外の重い病気を抱えている。
2. 子宮癌以外の癌がある。(過去5年以内で)
ただし、完治している一部の癌を除く。
3. 癌が直腸まで進行している。
4. 治療をする範囲に放射線治療を受けたことがある。
5. . 担当医師の判断。
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